舞台感想 その4  (4日経過)

記憶は既に薄れているから急がないと。思い出そうとしてもあの2幕の集中して聞いていたはずの長台詞がさっぱり出て来ない。何についてトビーアスは語っていたんだろう。聞いている時はスッと理解できていたんだけど。スラスラと堂々とすごく明瞭に語っていた。内容をあの場でメモなんてできるはずもなく、やはりDVDが出たら買うしかないか。出るかな〜?細かいものが猛烈に気持ち悪かったのだけど、離れた所からはどう見えていたんだろう。やはりお芝居は数回席を変えて見ないとだめかな。色々反省点が見えてくるこの頃。文句を言ってはバチが当たるほどの席。眼鏡だけで全員の顔がはっきり見えた。


ネタバレ。末娘とのキスは唇を合わせているように見えた。(でも1ミリは隙間があるのかなとも思える。)それより心が無いその場逃れのキスであるとわかる表情がクールでよかったっけ。末娘も権力者の娘の自分になびかないトビーアスをただ落としたかっただけの意地を賭けたラブゲームだと思う。そもそも話の本筋ではない。
それより彼は何故おばあさんに逆らわず最後まであんなに気にして尽くしていたんだろう。高齢だから見捨てられない優しさのせいか。双子の姉に結婚相手を奪われた祖母に同情しているせいか。だからあの末娘とは祖母同士が姉妹という遠縁の間柄だけど姉妹が憎み合っているので家に行くこともなかったんだ。豪華な屋敷に入ってキョロキョロ見回している所可愛かった。娘のことより具合が悪いという犬のことしか頭になくて(笑えるほど無関心♪)別の犬が間違って殺された時の悲しみ方も本当に動物思いなんだと伝わってきた。あの犬を人間(関西の芸人さん・血は立った〜にも出ていた)が演じてるって後ろの方の人に見えたかしら。本当にびっくりした。
ごめんなさいって初めのころのトビーアスはすぐ謝っていた。ビクビクしてすぐ人の後ろに隠れて、そんな役ってファンとして見ている側も不満が溜まるから(少なくともわたしは不満です)うっぷん晴らしのような復讐シーンが際立って爽快。(オイオイ!)迷うことなく容赦なく撃ってしまう心の変化。環境がそうさせたということなのか。大好きな友人のためだからできるんだ。二人ほんとうに仲良しで楽しそうだった。暗いところでもひそひそ話しているかに見えるので何を話していたのかすごく気になる。現実的なことを言うと苦労しておばあさんのために持ってくる食べ物をよりにもよってあの先生が持っていこうとしたこと、更に、又来るなどと絶望的なセリフをふてぶてしく言ったことに対する怒りが動機なんじゃないかな。これは納得できると思う。繰り返すけど食べることは生きることなので。先生をせっかく逃してあげたのに優しさにつけ入って!あの先生本当に憎らしかった〜。逆に言うと明らかな憎まれ役の存在がこのお話をわかりやすくしたかもしれない。