大河・絆と伝言屋よりちゃん
平清盛二十回のごく私的な感想です。
「絆など はなっからないわ」と伝言した頼盛に規視感があった。そう、馬上から転落した兄家盛をすぐうしろで見ていて聞いた最期の言葉を伝えに来た時のことがまだ記憶にあった。約ひと月前というあやういタイミングだけどすぐに思い出せるとすっきり。兄上ってつぶやいて家盛は亡くなったことをちゃんと伝言してくれたなんてフェアで偉いな（たぶん時忠だったら言わないかな）とその時は思ったのだ。
きのうの2回目の伝言もなんだかこのドラマのヒント（叔父・忠正に関しての）のような言葉だった。清盛はきっとそう（生きるも死ぬもみんないっしょ。絆を断って何を守れるというの？）言うだろうと予想して伝言を自分に頼んだのだと前置きした点がなんともあっぱれだ。叔父には甥の考えることは見通せるのだと脚本家がぼーっと見ている人（わたし？）に解説してくれたようでわかりやすいことに素直に感謝。
でも忠正は推定80％は違っているのに対し頼盛の方は99％本気で兄とは絆などないと思っているように見えた。（以前にも苦手で関わりたくない人柄と明言してたし。）たぶん叔父が身を挺して自分を守ってくれたことも兄のせいだからますます恨んだかもしれない。 それに対して時忠は本気で義兄の技量を買って信じている気がする。関わりたがっているし甘えかかってもいるからきっときよちゃんは時忠のほうがよりちゃんよりかわいいはず！ そして時忠ときよちゃんの思考も近いということが今回ではっきり見えてきた。後半でもっと絆が深まる（らしい）時忠の立ち位置にスポットライトが当たる今回の森田さんのセリフの時に他の一同は皆深刻なのにひとり笑っているのって目立ち過ぎて痛快だ〜。ますます孤軍奮闘の時忠を応援して正論派頼盛叩き（違）に熱を上げたくなるではないか。 わたしがよりちゃんをいじっているのは役者さんに興味があるから*1で、もちろんバッシングなどではありません。次はだれの伝言をしてくれるのかな〜楽しみ。
