言いたいこと

娘と話していてそりゃわたしなら察して理解できるけどそんなんじゃ他人にわかってもらえないよと思うことがしばしばある。社会人4年目にしてそうなのでちょっと情けない話だけど。仕事上では報告連絡はきちんとできているようだし、保護者との会話には適切な説明をはさんで問題なくこなしていると信じているけど。簡潔に話しなさいとよく言っている日常である。


なんでこんなことを書いたのかというと、あの剛くんの「奇跡の回答」にすぐ長野くんが「田舎に遊びに行った時ね、帰らないといけない」と思わず言ったことが強く印象に残っているから。「おばあちゃんとわかれる時」を最初見たとき、わたしはつい自分の引き出しを探りおばあちゃん(同居の・しかも命日は8月末)が亡くなった時?かと一瞬思ってすぐ違うとわかってそのファイルをしまった。臨終に立ち会った話に結びつく問題ではないから。「夏も終わりだなと感じる瞬間」なのだから。
このようにたぶんさまざまな誤解の連想を一瞬だけ視聴者(わたしだけ?)に思い浮かばせ即打ち消させ長野くんと同時くらいの秒を経て、そうか、田舎の家から帰るときね、とすっきりわからせてくれる。
考えオチをさせて着地点は意外と一般的な所がすごい。田舎に行ったことのない人であってもお盆休みなどのそういう状況は容易に想像できると思うから。そして剛くんはきっとおばあちゃんに愛された記憶があるんだと嬉しく感じるだろう。
今頃語りたくなるほどこの答えはジワジワ来る味わいがある。あのとき回答を見せる前に「このあと森田が奇跡の回答をする」などという予告はしないで不意打ちにされたかったな〜。
そして答えが「田舎の家から帰るとき」だったら可もなく不可もない感じだったけどそうしないのは天性のものなんだと思う。


「答えを合わせろ」では書き直したいときに間に合うようにもう少し時間を取った方が合いやすくなると考えていたけど、説明は言葉で聞くのもいいなと思ったりする。合わせるつもりになれば合うはず。そうかな〜?とにかくあのミッションは好きだ。