1幕だけではわからない(ネタバレ注意)

観劇1回目.初めて1幕だけで帰ってきた。もっと強くならなくちゃと思うけど。後悔はしていないのはわたしには向いていないお芝居だと思ったから。いくら主演が好きでも。
今回の目的のひとつ鉈切り丸のブルーレイを買うことはできたから満足。1週間過ぎて顧みる。よほどのことが起こったとふつうは思うでしょうけど余裕で次回またその次も行くから今日はここまででって見限ったともいえる。っていうか言いたい。やはり失礼だからそれはお詫びしないと。体調が最悪になってしまったから身を守るため仕方ないのです。

行くまでは完璧の体調だったから不幸が重なったのだとしか言えない。
事前に見た記事では今回は犬と比べてセリフが少ないことを喜んでいたごうくん。始まってもなかなか声が聞こえない。うそ〜少なすぎるでしょ!と待ち焦がれる。ミツコさん主役と思っていたほうがいい感じ。ところでこの劇場は座席が堅いのかお尻が悲鳴を上げた。3階の最後の列だけ?なわけないか。次の不運は前の人、中年男性が入ってきたときはさほど背が高く見えなかったのに座ったら頭でステージの中央が全く見えない。こんなストレス初めて!さらなる不幸は始まると斜め前の男性が咳をしはじめたのだ。わたしのすく前から右に3人目なのにこの音量は全く手の平で塞いでいないと思われた。しかも咳はずっと続くのだ。マスクやハンカチがエチケットでしょうが(怒)まさか故意に妨害してるの?更に左の前方の男性も咳を抑えない。あ〜あ心穏やかに見たかったのに。もちろん舞台の演者の集中は途切れはしないで進むのだけどわたしは置いていかれる。そんなストレスのせいで汗と気分の悪さが収まらない。1時間半なんて決して長くないのに早く休憩にならないかしらと願っていた。ごうくんはもちろん素敵なのに!実は内容でもまさかっていうくらい打ちのめされたせいでもあるのだけど。(以下不満が多いのでご注意ください)


原作を読み誤ったのだろうか。静かな物語だと思っていたわたしはごうくんがあんな風に暴力を受けるのは耐えらなかった。だって本の記憶にあるのは雪のにおいと温泉の硫黄のにおいと煙草のにおいが支配している舞台。そこにダンスが趣味の団体客のポマードのにおいも混ざるのかな。木の床にヒールの響く音。目の見えない初老の女性にやさしく助けの手を伸ばすホテル従業員。ノスタルジックでけだるい感じの物語だなと予想した。誤解を恐れずに言うと、ファンとしてはとにかく今まで演じてきた役のような心身に目立った障りがないという稀な役で安心していたのに。前職で挫折はしたけど今のホテルでは仕事もちゃんとこなしている(心の中はともかく)普通の若い男性だと思っていたのだ。社長の奥さんに気に入られる仕事っぷりじゃなかったっけ? そこは結構大事なポイントなのに変えるなんていやでガッカリだった。
1回しか読んでいないから自信はないけど読まない方がよかったのかしら。。侮辱という言葉の暴力をカザマに投げる同僚に強い怒りを感じニコラスとしては殴られ蹴り飛ばされるといった暴行を受けるのを耐えがたい気持ちで見た。
これも想定外!そもそも覚えている限り原作にミツコの過去について具体的な話は何もなかったのだからわたしは想像を割愛していた。お芝居としてその部分を大きく膨らませていたわけで、監督の思う見せ場なのだろうしアクションだってこなせるんだという評価も得られるのかな。色っぽいタンゴを見せてもらえるだけでいいのにぃ(笑)
実はナイフをかざしているところは事前にMXの芸能ニュースで流れていたからネタバレじゃんと思いつつ少し心の準備はできていたけどあそこまでやられるなんて嫌だったな。殺されちゃうかと思った。危ないのキライって思っちゃうタイプなので向かないのです。
たぶん血圧が上がったんだと思うけどギブアップしたいと早い段階で決めた。1幕の終わりまでキレキレのダンスシーンはない。出し惜しみされた感があった。2幕目を見てないからまだわたしタンゴを見ていないんだ。次回は暴力シーンは我慢して絶対2幕の最後まで見ようと願っている。できますように!