きのうと明日のこと

母の命日は3月11日。享年73。亡くなって10年がたった。数日前に担当医と看護師長からその時が迫っていることを言われた。覚悟してと言うだけでなく具体的な着替えの用意をするように指示されてそんなこと考えてもいなかったので仕方なく本当にいやいや姉と買いに出かけた。たいした店もなく病院の近くのスーパーで寝巻の浴衣を買ったのだった。言われた当夜は母の妹が、次の夜は母の末娘である妹が病室に泊まり込み、最後の夜はわたしが。姉はその翌日に泊まることになっていた。でももう1回りずつは泊まるんだろうなと思うほど普通に会話をしたしそんなにすぐだなんて誰も思っていなかったんだ。
当日のようなキリッと寒くて晴れていた昨日の空。


自分の誕生日が近付くとなんだか落ち込みかける。仕方ないことだけど母の告別式は13日で誕生日だったんだ。まず菩提寺の住職の都合と火葬場の空き具合が優先されるからその日をはずすとだいぶ先になってしまう。姉がごめんねと謝ってくれたけど仕方ないとしか言えないものだ。幼少のころから姉妹の中でわたしだけ母に懐かなかった。父にもだけど。そんなことだからこういう目に合うわけで自業自得。あとあと思い出す時最後に病院から出る衣装は母の尊厳にふさわしくなかったと悔やんでいる。病院スタッフの着せやすさ優先なんて間違ってるよねって思う。たぶん姉はもっと。だからだれもそのことに触れない。でも自分の時は何も分からないはずだからなんだっていいけどできればシルクがいいな。え?長くなってしまった。とりあえず明日は叔母の素人コンサートに行かないとなので朝家族が出勤したらすぐにPCを開けよう。そして大好きなごうくんに祝ってもらうんだ。取りあえずそういう楽しみがあることは気持ちを上げるのにどれだけ役立っているか。感謝感謝。最近セクゾンの健人くんも同じ誕生日と知ってちょっとうれしかった。それはおいといて、ごうくん、よろしく!