大河・時忠の見せ場

四十八回「幻の都」
宗盛に言った時忠の本気を表している言葉、「福原の都は兄上の人生のすべてぞ」
それは一門に向けて言っているしたぶん時子のためでもあるかと思う。なぜなら時忠はずっとそのコンセプトで生きてきたのだから。兄上は嬉しかったはず。盛国と時忠、このふたりの理解者がずっと一蓮托生でそばにいてくれたこと、見ているわたしもうれしい。ふたりとも本当にブレていないで毒を食らわば皿まで、地獄の底まで共に行くという潔い決心があった。(今更自己否定したくないだろうし。)でも若い宗盛たちを巻き添えにするのもと少し思い始めている様にも見えるのが終わりの近さを感じさせて寂しい。
このドラマは源氏側のシーンで始まって回想になったからたぶんそこに戻って終わると予想している。裏の主役はもちろん頼朝で清盛の野望を受け継いだのは皮肉なことに身内でなく源氏の「友の子」という本筋がくっきりしてきた。わたしがドラマを見る楽しみは最終回をどう決めるかその満足度にある。時忠を最後まで見たい生涯終わるまで見届けたい気持ちもあるけどそこは主役ではないことをわきまえて期待しないでいよう。


NHKの大河公式サイトに上川さんのインタビューがある。素敵だ。鱸丸と時忠は全く同じ方向を見ていたのだと思う。最後のインタビューは主役と予想してそのひとつ前はだれでしょう。
あと2回で終わってしまうのか。時忠...時忠...ずっと見ていたいのに。